『Nabeちゃんの学び』の足跡

自分の中の当たり前や思い込みを見つめ直していきたいと思います。

5月の『学び合い』⑩~㉑

5月は『学び合い』の授業を12回しました。

 

 

・⑪では、GW明けにある基礎テストの対策時間としました。新しいことを学習するのではなく、テスト範囲の復習だったため、最初は誰も動かず、いつもとは違う雰囲気に私が焦ってしまいました。子どもたちを動かすために何か手立てを打とうかと考えました。けれど、その気持ちを抑え子どもたちを信じ見守っていたら、いつの間にか動き出していました。子どもたちを動かすことが目的となるところでした。

 

 

・⑬では、基礎テストを返却しました。できなかった人が、分かったふりをしていなかったか。できた人が、教えているつもりで終わっていなかったか。「本当に一人」も見捨てていなかったのか。基礎テストの結果からそれらを問い、『学び合い』で全員達成していくためにはどうしたらいいかを課題にしました。

授業の最後に、クラスで出した結論を私に報告してきた生徒がいました。私はその行為については感謝の気持ちを伝えましたが、それを見ることは断りました。その理由を次のことをクラス全体に説明しました。

 ☆そこに書いてあることを私が分かっていることと、みんなが分かっていること、どちらが重要か。

 ☆みんなが納得して出した結論が、すばらしいものであることは、見なくても分かる。クラスの誰か一人の結論ではなく、みんなの納得した結論なのだから、正しいに決まっている。だから、私はみんなが出した結論を判断する必要はない。

 ☆今のみんなの表情と、明日からのみんなの取り組む姿を見れば、どんな結論を出したのかは分かる。

 

 

・全員達成ができない授業が増えてきました。決して、全員達成を諦めているわけではありません。だからこそ、全員達成を求めることが苦しくなってきたので、西川先生に相談しました。私の気づきや学びは次の通りです。

 ☆全員達成に限らず、いろいろなことで「全員」に私は囚われていた。

 ☆全員達成できないことに価値がある、という考え方

 ☆自分がなかなかできないことを、すぐにできてしまう人もいる。そのことで卑屈にならない、ということを教科で学ぶことができる。

 ☆全員達成できていないことに対して私が落ち込んで暗くなるのではなく、全員達成を諦めない具体的な姿に対してもっともっと褒める、明日に期待する明るい表情で。どのように伝えるかで、ダメ出しではなく、誉め言葉になる。

 

 

・なんとなく悪い意味で慣れてきた5月。自分がさぼっていないか、学び続けているか。素敵な姿を見せてくれる子どもたちに感謝し、6月も『学び合い』を楽しんでいきたいと思います。