『Nabeちゃんの学び』の足跡

自分の中の当たり前や思い込みを見つめ直していきたいと思います。

『学び合い』を続ける理由

教師が子どもの成長を願うのは自然ですが、教師自身の思い描く成長の姿に近づけようとし、時には子どもに成長を強いてしまっている気がします。

 

 

でも、その子が変わらなくても、その子を理解する集団ができれば、その子はその子のままでいいと思います。自分らしくいられる、自分のことを受け止めてもらえる、という安心感が、集団に貢献したいという気持ちを高め、結果として「変わりたい、成長したい」と思うことにつながるのかもしれません。もし本人がそう思ったときに、安心感のもてる集団であれば、きっとたくさんの応援の声に勇気をもらい、一歩踏み出すことができるのではないでしょうか。

 

 

その一歩がとてつもなく大きな一歩であることを教師は自分の経験から理解しているので、子どもに役割を与えたり、さまざまな手立てを講じたりします。しかしそれが、子どもにとって本当の成長につながっているのかな、とも思います。もしかしたら苦痛を与えているだけなのかもしれない、ということすら感じてしまいます。

 

 

子どもたちは、人との関わり中で成長する力があると私は確信しています。だから、学校で学ぶ意味があるのだと思います。私がこれからも『学び合い』を続けていこうとする理由の一つです。