『Nabeちゃんの学び』の足跡

自分の中の当たり前や思い込みを見つめ直していきたいと思います。

怖さをもつということ

車検とそれに伴う修理で、代車生活を送っていました。そして昨日、1週間ぶりに自分の車を運転しました。

 

アクセルやブレーキの踏み方、ハンドル操作、車間距離・・・ 1週間前の自分とは明らかに違って慎重でした。怖かったからです。

 

代車と自分の車では大きさが違います。1週間の慣れでこんなにも違うのかと思いました。それと同時に、怖いという感情をプラスにできていることに気づきました。より事故が起きにくい運転ができていたからです。

 

ふと、1月から3月の中学3年生の顔を思い出しました。入試が近づくにつれ、次第に怖さが増してきます。表情や言動からヒシヒシと伝わってきます。しかし私には、「怖さをもつことが大切」という視点が欠けていて、過去に担当した受験生には「がんばれ!」としか言えませんでした。でも、子どもたちは強かったです。子どもたち同士で励まし合って怖さと向き合い、委縮するのではなく、今の状況を打開するエネルギーに変えていました。

 

元プロボクサーのマイク・タイソンさんは、ヘビー級統一王者という輝かしい戦績を残しました。そのトレーナーであるカス・ダマトさんは、

「恐怖心はボクシングを学ぶうえで最大の障害だ。しかし、恐怖心は一番の友達でもある。」

「恐怖心というすごいエネルギーを上手にコントロールできれば素晴らしいファイトができる」

と述べています。

 

根拠のない自信ではなく、本当の自信の根底には「怖さ」があると思いました。もうすぐ新年度です。私も怖さと向き合い、自分の可能性を高める努力をしていきます。