『Nabeちゃんの学び』の足跡

自分の中の当たり前や思い込みを見つめ直していきたいと思います。

12月の『学び合い』83~91

12月は『学び合い』の数学の授業を9回しました。

大雪のため学校が何日か休校となったり、車の立ち往生に巻き込まれ授業開始に間に合わなかったり。いろいろあって授業の回数は少なかったです。私が体調を崩し、9回のうち1回は自習となってしまいました。でも、いつものように『学び合い』をしていたようです。

 

さて、12月に実感したかったこと・・・ それは、

 

「アップデートしていくために、削ぎ落としていく」

 

でした。

 

「削ぎ落とす」というと、「減らす」というイメージが私の中にあったのですが、「焦点化する」なのではないかと今は思います。

 

結局、「学校は何のためにあるのか」に私は行きつきます。だから、私がやることが焦点化される。それは、集団を維持・発展させていくこと。その環境をつくっていくこと。

 

12月は「円周角の定理」の学習がありました。図形は自分で動かしてみると、定理の理解が進んだり、発展的な発想が出やすくなったりします。

デジタル教科書には図形を動かせるものがたくさんあるのですが、生徒の一人一台端末にはデジタル教科書は入っていません。

ですので、私のPCを教卓に置いておき、図形を動かしにきてもよい、としました。

 

イノベーターはまずは自分だけできます。多くの生徒は2人以上できて図形を動かします。

私のPCは1台しかないので、入れ替わり立ち替わりですが、何回かくる生徒もいました。

しかも、2回目以降は1回目と違う人と一緒にきて図形を動かしているのです。これがおもしろかった。

 

実は私のPCとテレビをケーブルでつないでいたので、どのように図形を動かす操作をしているかをチラ見している生徒もけっこういました。

 

強制はしていないけど、やりたくなる、考えてみたくなる環境ができていたのかと思いました。

 

教師が余計なことはしない。それが「削ぎ落とす」ことなのかもしれません。

やることが焦点化されると、余計なことはしなくなるので、子どもたちのおもしろい動きが見られるようになるのではないかと思います。