『Nabeちゃんの学び』の足跡

自分の中の当たり前や思い込みを見つめ直していきたいと思います。

お金の流れを変えることで地球の未来が変わる

全国銀行協会が発行している「金融の力で地球のピンチを救おう!」を読みました。

 

持続可能な社会を目指していくために、どうしたらよいかを考えました。

 

例えば気候変動の問題があります。

 

気温上昇を2℃より低く保つためには、エネルギー関連で2040年まで毎年約370兆円の投資が必要とされているそうです。

 

そこで求められるのが金融の力です。お金の流れを作ることが金融の役目としてあります。

 

お金の流れを通して、様々な社会的課題の解決を促す「サステナブルファイナンス」という考え方や取組みが広がっていることがまとめられていました。

 

サステナブルファイナンスは、「持続可能な社会と地球を実現するための金融」と解釈され、環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)課題の解決を目指して、様々な配慮を織り込んだ投融資、債券発行など、幅広い金融サービスを含む概念として考えられています。

 

企業などの利益のみに注目するのではなく、ESGの視点を考慮して融資・投資を行うことで社会問題の解決を促します。

 

例えば、ある個人が銀行に預金をし、銀行は企業Aに融資します。その企業Aは風力発電の設置やプロジェクトを実施しています。よって、化石燃料を使う電力が減り、CO2の削減につながっていきます。

 

また、ある個人が自治体Bに投資します。その自治体Bは気候変動に対する資金を得るための債券を発行します。森林保全や自然エネルギーでCO2を削減、自然災害に対応できる街づくりを進めます。

 

「ただのお金」を、「意志あるお金」に変えることができます。

 

私のこれまでの経験では、例えば環境問題を取り上げたとき、その解決に向けて一人ひとりの行動をどう変えるか、という視点が中心だったと思います。

 

もちろんそれは大切な視点ではありますが、お金という切り口で環境問題を考えると、お金の使い方次第で世の中をよい方向に変えていけるという視点も、社会全体の幸せにつながります。

 

お金の流れや取組について正しく理解することは、地球の未来を守ることに役立つだけでなく、自分自身の夢や理想の生活を実現する助けにもなる、ということを学びました。

 

10月~11月にかけて、生き方や幸せを創造する金融教育を行ってきましたが、サステナブルファイナンスという視点が私たちの金融教育をさらに前進させてくれそうな気がしています。

 

とりあえず、好きなブランドの製品が気候変動にどう関わっているのか、企業のHPを見ることで、これからも応援し続けたいのかを考えてみようと思います。「サステナビリティレポート」で検索すると調べやすいようです。