金融教育をどう考えるか
昨日は、金融経済教育のワークショップに参加し、大学院のときの実践と研究結果を発表させていただきました。
その中で、「投資がいいのは分かるが、経済的にそれができない人もいる。そういう人が一定数いる中で、金融経済教育をどう考えるか」という質問が出ました。
発表者は私を含めて3人で、他の方への質問でした。
ワークショップが終わってからもその質問に対する自分の答えを考えていました。
私は、大学院での実践を通して次のことを感じました。
・お金のことを学ぶことは、生きることについて考えること
・金融教育は子どもたちの将来の幸せに直結する
このように感じたのは、金融教育がお金儲けをどうするのかを考える教育なのではなく、お金を通して生き方や幸せを考えることができる教育だという手ごたえをつかめたからです。
生き方や幸せに向き合っていくと、お金の増やし方よりも、お金をどう使うか、という考えになっていきます。また、お金を通して、人とのつながりや、社会とのつながりも見えてきます。
子どもたちは、「お金がたくさんありさえすれば幸せである」とは考えていません。自分のチャレンジしたいことに向かっていくための手段の一つに、投資があるのだと思います。
だから、金融教育は投資を強制するものではないし、例えば中学生の時点で、投資が最適だと考える生徒もいれば、投資は危険だからするべきではないと考える生徒がいていいのだと思います。幸せの定義も人それぞれですし。
生活に支障のない少額からでも投資はできます。投資のメリット、デメリットをみんなで考え、多様な意見に触れる機会が中学生や小学生のときからあった、ということに価値があるのだと思います。
何をどう選択するかはその人次第なのですが、お金を通して将来を考える環境はつくってあげたいと、今の私は考えています。
最終的には、経済的な自由を獲得してほしい。なせなら、目の前の児童生徒たちには、お金によって制約を受ける人生よりは、チャレンジしたいことに向かっていける人生を歩んでほしいからです。
ここまで長くなってしまったのは、うまく考えがまとまっていないからです。だから、これからも学び続けます。今回のワークショップは8月頃に第2回目を予定しています。みなさんもぜひ参加していただき、一緒に考えていただけたら、嬉しいです。