『学び合い』の授業見学から
先日、『学び合い』実践者の社会科の授業を見学させていただき、お話を伺いました。
『学び合い』を何年もしている方の実践を見るたびに、先生方それぞれの『学び合い』があることを実感します。
見学しながら自分の実践を振り返り、自分との対話を繰り返しました。
自分の中で解決できそうでできない矛盾や葛藤にぶつかります。
何かをつかみかけては、消えていくような感覚が毎回あります。
だから追い求めたくなります。自分の目指す『学び合い』を。
今回の授業見学とお話から、次のことを考えました。
・課題にもよりますが、自分以外の人が「何を考え、どのようにその考えをまとめているのか」ということを立ち歩いて確認しようとした場合、数人であればそれはすぐにできます。しかし、ロイロノートで考えを提出し、それを全員が見られるように設定されていれば、より多くの人のものを生徒たちは短時間で確認することができます。
しかし、それだけではありません。うまく使えるようになれば、今日の課題や自分の疑問を、誰とつながればより理解したり解決したりできるかを考えることができる、または、自分ができることは誰に対してできるのかを考えることができると思いました。
・手を差し伸べるか、任せるかのトレードオフが起きている。目の前の生徒たちの状態と、教材の内容によって、バランスをとっていく必要がある。芯をしっかり持ちながら、いかに柔軟にやり続けることができるかが大切だと思いました。
・私の強みって何だろう、と考えました。今回の実践者は、メンタルトレーニングやコーチングについて学ばれてきた方で、その理論を『学び合い』と融合させることで、自分なりの『学び合い』を実践されている印象を受けました。教師の願いを自信をもって語ることができるのは、自分の強みがベースとしてあることが大きいと感じました。
・「内発的動機付け」を高めることは、自分一人の力だけでは難しいと私は考えます。だからこそ集団の力が大切です。周りがワクワクしていれば、その雰囲気に引っ張られていきます。そうなっていけば、「今の幸せ」を実感できる子どもたちが増えていくのではないだろうか。