『Nabeちゃんの学び』の足跡

自分の中の当たり前や思い込みを見つめ直していきたいと思います。

修学旅行(その2)

3年前、担当していた学年の修学旅行は延期せざるを得ない状況でした。しかし、それから数か月経っても、半年経っても、修学旅行が難しい状況は変わらず、中止の決断をしたことを子どもたちに伝えました。

 

その子たちが高校生となり、今は修学旅行に行ける状況となっていることは、とても嬉しいことです。

 

ただ、もしその子たちが今、私の目の前に集まったとしたら、「高校生になって修学旅行に行けてよかったね」とは言えません。

 

なぜなら、修学旅行の延期、中止から分かったことは、全員が修学旅行に行きたいとは思っていなかった、ということです。世の中の状況に関係なく、中止を喜んでいたり、ほっとしていた生徒もいたという事実から私たちは学ばなければならないと思いました。

 

つまり、子どもたちはみんな給食が好きだとか、学校行事に参加したいとか、そう思い込んで、目の前の子どもたちを見ずに、自分勝手な理想ばかりを求め、押し付けてはいないだろうか、ということです。

 

修学旅行の時期は、学校、教員のバイアスについて振り返る時間を3年前の子どもたちから届けてもらっているように感じます。