『Nabeちゃんの学び』の足跡

自分の中の当たり前や思い込みを見つめ直していきたいと思います。

『金融教育』から見えてきたもの

今週で私たちなりの『金融教育』の実践が終わりました。

まだ分析途中ですが、個人的におもしろいと思ったことが2つあります。

 

①年齢が若いほど資産運用について柔軟に考えられるのではないか

 

「老後2000万円問題を解決せよ」という課題では、小学6年生・中学3年生・高校3年生をオンラインでつなぎ、異校種『学び合い』を行いました。

きっと小・中学生は高校生からの意見に刺激を受け、「投資という選択肢もあり」と考えるようになるのではないかと思っていました。

しかし、逆だったように思います。

私の目の前にいる中学生たちが「どうして投資なのですか?」と小学生たちから学ぼうと必死に質問していた姿が印象的でした。

しっかり分析できていませんが、年齢が若いほど資産運用について柔軟に考えられるのではないかと思いました。

高校生はアルバイトを通し、社会に出てお金を得ている生徒もいます。お金を稼ぐ大変さを知っているからこそ、無駄遣いはせず、しっかりと貯めることを大切にするのではないかと思います。

また、関わる周りの大人の影響も大きいと思います。多くの人がどうしているか、ということが次の行動に大きく影響します。日本は資産形成において投資という選択をする人は少ないです。だから、「貯める」という考えの人が周りに多くいる可能性が高いことが影響していると思います。

中学生は数日間ですが、職場体験を通し、やりがいと共に大変さも学んでいます。しかし、小学生はそこまでの経験がない分、固定観念にとらわれずに考えることができるのかもしれません。

高校生からではなく、小学生のときから『金融教育』を行う意味が見えてきたように思います。

 

② 『金融教育』は、自分の生き方、人とのつながり、幸せを考える時間となるのではないか

 

「将来、どんな生活をしたいですか」と聞かれたら、自分が楽しいと思える生活をイメージする人が多いと思います。

しかし、この『金融教育』を通して、自分以外の周りの人や家族との生活もイメージする生徒が一定数出てきました。

しかも、お金を貯めることだけではなく、稼ぐこと、増やすこと、そして、お金をどう使うのか、ということを自分の将来の生き方と関連付けて考えている姿が見えました。

さらに、「思い出」「笑顔」などをキーワードとし、人とのつながりから、自分の幸せを見いだしているように感じました。

金融リテラシーの向上だけで終わらない、この『金融教育』の大きな可能性が見えてきたように思います。