『Nabeちゃんの学び』の足跡

自分の中の当たり前や思い込みを見つめ直していきたいと思います。

簡単に超えていきます

11月から中3の数学は「相似な図形」に入りました。

『学び合い』でやっていると驚くことばかりです。

 

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「相似になるとは限らない図形は?」という課題では、

「ひし形っていつでも相似になるとは限らないよね。だって、正方形だってひし形でしょ」という会話をしていました。

「相似」という言葉の説明はいっさいしていません。

でも、「相似」という言葉を普通に使っているし、さらに反例の挙げ方にもビックリです。

『学び合い』で説明し合っているうちに、「いいな」と思う表現を真似し始め、いつの間にか自分の言葉になって授業が終わっている感じです。

 

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「教科書では縮尺を500分の1として縮図をかいて2点間の距離を求めているが、縮尺を1000分の1としたときのメリットとデメリットは?」という課題では、

「誤差が実際の距離を求めたときに大きくなる」というデメリットを、教科書の違う問題を使っていろいろな縮尺で試してみて、それを根拠にして説明していました。

「小さいとかきにくくなったり、見にくくなったりする」という考えの人が、その瞬間に目をパチッと開いて、「お~」と言っていました。私もそのうちの一人で、心の中で「お~」と言っていました。

 

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私の予想を簡単に超えていきます。子どもたちは有能です。子どもたちに敵わない私が、偉そうに一斉授業をしたところで、それは単なる自己満足で終わってしまうのだろうな、と思います。

 

「幼稚園の保育時間で体育指導を受けている子どもたちと、指導を受けず自由に遊んでいる子どもたちの運動能力を比べたところ、自由に遊んでいる子どもの方が運動能力が高いことがわかった」という調査研究もあるようです。

「指示したときよりも、自由な状態の方が子どもたちの基本動作の数が数倍に増える」ということは、納得です。

 

方法ではなく、目標を与える。来週も子どもたちがどんな姿を見せてくれるか楽しみで仕方ありません。

 

あっ、「三角形の合同条件と三角形の相似条件を比べて、同じところと違うところは?」という課題も、すごくおもしろい説明をしていました!