『Nabeちゃんの学び』の足跡

自分の中の当たり前や思い込みを見つめ直していきたいと思います。

テスト監督 (その2)

先週に引き続き、「テスト監督をしていて気づいたこと、考えたこと」です。

 

③ 平行か平行ではないか、直角か直角ではないか

 

問題用紙・解答用紙が机に平行な人とそうでない人、椅子に座ったとき膝が直角な人とそうでない人がいます。

 

以前、小学校の授業を見に行ったとき、「平行、直角」で指導している様子を見たことがあります。形から入れば、「平行、直角」なんだろうと思います。「足の場所はここ!」と一人ひとりに印がある学校もありました。つまり「直角」を強制しているわけです。

 

10年くらい前に、部活動指導がきっかけで「4スタンス理論」に出会いました。人は身体の使い方が1通りではなく、タイプによって違うという考え方です。自分のタイプと反対のことをすれば、いくら努力しても成果につながらないだけでなく、ケガをしやすくなります。

 

「平行・直角」も同じです。無理に反対のことを強制されると、集中力は低下します。

ちなみに私は、「平行ではなく、直角」の方が身体に合っているので、ノート型パソコンも少し斜めに置きます。意識しているわけではありませんが、そうなっています。「4スタンス理論」でいうと「A1」タイプです。

 

「平行、直角」の人は、確率的には4人に1人です。テスト監督をしていると、「平行、直角」の人は4人に1人以上いるような気がする、と心の中で思っていました。数えていませんが。

これまでの人生で強制されたのかな、と心配になりました。

 

 

④ 定期テストは必要か、必要でないか

本の学校システムは全国津々浦々どこにいても同じ教育を受けられるように設計されています。定期テストもほとんどの学校で行われています。なぜなら、「ずっとやっているから」です。ちなみに、学習指導要録を書いて残すことは法で定められていますが、定期テストをやることや学期ごとで成績を出すことは法で定められていません。

 

自分の学生時代を振り返ると、テストは辛かったです。今の子どもたちも辛そうです。テストをつくっている先生たちも辛そうです。良いことといえば、子どもたちにとっては親から欲しい物を買ってもらえる人もいる。テストの点数次第ですが。先生たちにとってみたら、部活動が停止になることでしょうか。でもテストをつくらなくてはならず、結局帰りは遅い。

 

子どもたちにとっても、先生たちにとっても、それほどよいことがないのであれば、やめればいいのですが、「ずっとやっているから」を乗り越えるには、たくさんの壁があります。壁を乗り越えるために体力を使うのであれば、「ずっとやっているから」に従った方が楽なんですよね。

それと、「テストがなければ勉強をしない」という主張は必ずあります。それは、「そういう教育をしているからそうなる」ので、やっぱり私は『学び合い』を続けていきたいなあ、と心の中で思っていました。

現状はテストをやめるという考えはすぐには通らないと思います。だから、クラスが集団として仲間をどれだけ大切にしていたかをみる、ということでテストの意味を捉えていきたいです。