『Nabeちゃんの学び』の足跡

自分の中の当たり前や思い込みを見つめ直していきたいと思います。

テスト監督 (その1)

テスト監督をしていて気づいたこと、考えたことがありました。

 

① 消しゴムのかすの量が多いか少ないか

国語のテスト監督で、文章を書く問題が多かったこともあると思いますが、消しゴムのかすの量が多い人と、少ない人がはっきり分かりました。多い人が誰で、少ない人は誰なのかをよく見ていると、2・6・2に当てはまっていることに気づきました。

日常生活の様々な場面に正規分布があると言われていますが、消しゴムのかすの量も正規分布に近い分布を取っているのではないか、と心の中で思っていました。

 

② 質問があるかないか

定期テストでテスト作成者が「質問はありませんか?」と各教室を回ることを、私が経験した中学校ではどの学校も必ず行っていました。テスト監督をしていると、質問がたくさんある教科もあれば、そうでない教科もあります。

質問の内容は、「これはどういう意味ですか?」「こういう答え方でいいのですか?」という質問が多いようです。子どもたちの「読み取る力」が弱いのではありません。問題の与え方、解答のさせ方が普段の授業中と違うから、このようなことが起こってしまいます。授業改善の視点として使えそうだな、と心の中で思っていました。

 

西川先生の「学力向上テクニック入門」には、次のようなことが書かれています。

 

・授業をしてからテスト問題をつくるのではなく、単元の始めにテスト問題をつくっておき、それをもとに授業をする。

 

・授業には目標がある。その目標が達成しているかしていないかは評価しなければならない。その評価は目標と一対一対応しなければならない。その評価は全員に行わなければならない。そして、私たちが全員に行っている学力の評価はテスト。だから、授業はテストに一致していなければならない。

 

NRT、全国学力調査、高校入試。どれも「質問はありませんか?」なんてことはしません。学校の定期テストでもそれをなくすためにはどうしたらよいか、ということを職員研修で考えてみるのもおもしろそうだと思いました。きっと、「職員同士で問題を解き合う、でもそんな時間はなかなかつくれない」「小規模校で同じ教科の先生がいないから問題を見てもらえない」という考えになるのかと思います。だからこそ、テストをつくって授業をすることは有効です。なぜなら、授業中は最高の教材研究の時間だからです。子どもたちが教えてくれます。表情や姿で示してくれます。