素の自分の成長
我がクラスの生徒たちの『挨拶』を見た人は、ひどいなあと思う人もいることでしょう。
ここでいう『挨拶』は、朝学活での「おはようございます」や、終学活での「さようなら」といった、みんなで一斉に行う挨拶です。
我がクラスのあいさつは何がひどいかというと、きちんと前を向いていない人もいる、声を出していない人もいる、それどころか私語しながら変な方向に礼をしている、という感じで適当に流している人もいます。
でも私はそれでいいと思っています。それが偽りのない本当の姿なのだから。
大事なときに、大事な場面では、きちんとできればいいのではないでしょうか。
例えば、卒業式など。
私の前では、つくった自分ではなく、素の自分をさらけ出してほしい。
だから、人によって、場面によって、態度を変えてもいいのではないか。
むしろ、上手に変えられる人ほど、よりよく生きられるのではないか。
だけど学校は、いつも「こうでなければならない」ということが多くて、
「ルールはどうなっているんだ」と言って、
ルールを見直し、強制しようとする傾向が強いように感じる。
過去と他人は変えられません。
もし他人を変えられるとしたら、その人がどういう集団に属しているかがポイントとなるのだと思います。
自分が自分でいられる。そして、周りからの影響で素の自分がいつの間にか成長している。
だからこそ、焦らず、中・長期目線でいきたいものです。