10月の『学び合い』59~70
10月は『学び合い』の数学の授業を12回しました。
9月に始めたネームプレートと最初の語りについて、10月は少し前進したような気がします。
ネームプレートはやめました。生徒に聞いたところ、「なくてよい」ということだったので。生徒たちのことは生徒たちの方がよく分かっています。だから生徒たちを信じて、スパッとやめました。やめたかどうかが問題ではなく、子どもたちに聞いて、スパッとやめたのが、その後のよい雰囲気につながったのだと思いました。
西川ゼミの院生から授業をみていただいたときも「空気が澄んでいる」という表現で、授業の姿を教えていただきました。「空気が淀んでいる」ことは感じやすいのではないかと思います。でも、「空気が澄んでいる」という感覚はありませんでした。
先日、職員室で「先生のクラスは、最近、話し合いがとてもうまくいっているんですよ」という声が聞こえてきました。クラス担任はとても喜んでいました。そのクラスの数学を担当する私もその声をこっそり聞いていてうれしい気持ちになりました。それと同時に、数学の時間の生徒たちの姿を思えば、その授業が『学び合い』ではなくても、「それはそうなるよね」と心の中で思わずにはいられませんでした。
ところで、最初の語りですが、必要があるときはするようにしました。必ずする、または、絶対にしない、とすると、私自身が窮屈になってしまいます。そうなると、無駄なことをしたり、したほうがいいことができなかったりします。これが今の私の考えですが、子どもたちの幸せを考え、子どもたちの姿から学ぶことで、私の在り方をこれからも考え続けていこうと思います。