『Nabeちゃんの学び』の足跡

自分の中の当たり前や思い込みを見つめ直していきたいと思います。

6月の『学び合い』㉒~㊳

6月は『学び合い』の授業を17回しました。

 

 

・「ありがとう」という言葉が増えてきました。共に学び合った仲間に対する感謝の言葉です。自然な姿だと思います。授業の終わりに全員が起立をし、なぜか教師の方を向いて、一斉に「ありがとうございました」という挨拶が不自然に思えて、そういう挨拶がますます意味を感じなくなりました。

 

 

・教室の横を通り過ぎた先生からすると、廊下から見た子どもたちの姿は「集中していない」ように感じるかもしれない、と思うときがありました。ここで私は、「集中しなければ学べないのか」ということを考えました。自分が日本語をペラペラ話せるのは、集中して日本語を勉強したわけではありません。日本語を話す人たちの中で、自分が日本語を使えた方が得だから真似をしながら自然と覚えていったわけです。子どもたちの話している内容に耳を傾けると、「こういうときはね、分母を有理化するんだよ」などと話しています。教えたわけではない難しい言葉を普通に使っています。いい環境となっていることを実感しました。

 

 

・教えたいと思ってしまうことが、たびたびありました。でも、それでいいのではないかと思っています。そういう気持ちがあるということは、自分は子どもたちのことをしっかり見ようとしているんだ、と考えました。逆に、教えたいという気持ちがまったくなくなると、自分がさぼっていることすら気付かない危険な状態になってしまう怖さを感じます。これからも教えたいという気持ちと向き合って、子どもたちの学びの邪魔だけはしないようにしていきたいです。